みなさん、こんにちは。
本日は、歯科でボトックス治療(ボツリヌス療法)をおこなう前に確認していただきたいメリットとデメリット、注意点についてお伝えします。※以下、わかりやすいようにボツリヌス療法をボトックス治療と記載します
<ボトックス治療のメリット>
・食いしばりの軽減目的でボトックス治療をおこなう場合、マウスピースの装着や認知行動療法などの煩わしさから解放されます
・副作用がほとんどありません
・施術時間が約10分程度と短いです
・繰り返し行うことで効果の持続期間が長くなる傾向があります(治療の間隔を徐々に広げることができます)
<ボトックス治療のデメリット>
・内出血のリスクがあります(1週間程度で消失しますのでご安心ください)
・軽度のアレルギー反応を起こすことが稀にあります
・効果がしっかりと現れすぎた場合、効果が減弱してくる数ヶ月後までは元の状態に戻すことができません
<ボトックス治療の注意点>
・歯科では保険適応外治療となります
・筋弛緩薬や筋弛緩作用のある薬剤を常用している人は、医科の主治医との相談が必要です
・過去にアナフィラキシーを発症したことがある方は、医科の主治医との相談が必要です
・医科に通院中の方は、主治医との相談が必要です
<ボトックス治療を行えないケース(禁忌)>
・重症筋無力症、筋萎縮性硬化症など全身性の神経筋接合部のご病気のある方は、ボトックス治療を行うことができません
・重度の呼吸機能障害をお持ちの方はボトックス治療を行うことができません
・妊婦さん、授乳婦さんはボトックス治療を行うことができません
・妊活を行う場合、ボトックス最終投与後から女性は月経2回、男性は3ヶ月を経過するまで避妊する必要があります
ボトックス治療はとても有効な治療法ですが、安心・安全に治療を受けていただくためにも、患者さまにこれらのことをしっかりご理解していただくことが大事だと考えております。
ボトックス治療にご興味のある方は、ぜひ一度当院までご相談くださいね。