年末年始、歯が痛くなって困った経験はありませんか。
12月に入ると、当院にも「詰め物が取れた」「奥歯が噛むと痛い」という駆け込みのご連絡が増えます。ただ、この時期はどこの歯科医院も予約が埋まりやすく、年末年始は休診に入ります。応急処置しかできないまま、痛みを抱えて年を越すことになりかねません。
木原歯科矯正歯科久留米(福岡県久留米市野中町)です。当院がもっとも力を入れているのは予防歯科です。悪くなってから治すのではなく、悪くならない状態を保つ。今日は、なぜ10月から11月にかけての受診をおすすめしているのかという話から始めます。
この記事の内容
なぜ年末ではなく10月なのか
理由は単純です。治療が必要な状態が見つかったときに、年内に間に合わせられるからです。
クリーニングに来ていただいた際、小さなむし歯や、詰め物のふちに隙間ができているのが見つかることがあります。10月であれば、そこから数回の通院で年内に片付けられます。これが12月だと、初回で応急処置をして続きは年明け、という流れになりがちです。
加えて、年末年始は食生活が乱れやすい時期です。おせち、お餅、お酒、間食。歯にとっては負担の大きい二週間を、汚れをためた状態で迎えるのか、整えた状態で迎えるのか。違いは小さくありません。
自宅の歯磨きでは落ちないもの
毎日きちんと磨いているのに、なぜ歯科医院でのクリーニングが必要なのか。よく聞かれます。落とせる汚れと落とせない汚れがあるからです。
| 付着物 | 正体 | 歯ブラシで落ちるか |
|---|---|---|
| 歯垢(プラーク) | 細菌のかたまり。やわらかい | 落とせる(届く範囲なら) |
| 歯石 | 歯垢が唾液の成分で硬くなったもの | 落とせない。器具で除去します |
| バイオフィルム | 細菌が作る膜状の層。薬剤が届きにくい | 落としきれないことが多い |
| 歯周ポケット内の歯石 | 歯ぐきの内側に付いた硬い沈着物 | 落とせない。専用器具が必要です |
歯石は、それ自体がむし歯を作るわけではありません。ただ表面がざらついているため、その上に新しい歯垢が付きやすくなります。放置すると層が厚くなり、歯ぐきの内側へと伸びていきます。
当院では、汚れを取ることだけを目的にはしていません。どこに汚れが残りやすいのかをお伝えし、ご自宅での磨き方を一緒に見直します。歯ブラシの当て方、フロスや歯間ブラシのサイズ選び。ここが変わらないと、3か月後にまた同じ場所に同じものが付きます。
歯周病は静かに進む
歯を失う原因として、むし歯と並んで大きいのが歯周病です。やっかいなのは、進行しても痛みが出にくいことです。「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「歯が長くなった気がする」。こうしたサインが出ているときには、ある程度進んでいることが少なくありません。
また、歯周病と全身の健康との関連は近年よく指摘されています。糖尿病との相互関係や、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産との関連などが報告されています。お口の中だけの問題として捉えないほうがよい、という考え方が広がっています。
◆ 定期的にお越しいただくと、歯ぐきの状態の変化を記録として追えます。「前回より深くなっている」という判断は、比較する記録があってはじめてできます。単発の受診では見えないものです。
通う間隔はどう決めるのか
「半年に一度」とよく言われますが、全員に当てはまるわけではありません。当院では、次のような点を見ながらお一人ずつ間隔を決めています。
- 歯石の付きやすさ(唾液の性質によって個人差が大きい)
- 歯周ポケットの深さと出血の有無
- むし歯の既往と、詰め物・被せ物の多さ
- 喫煙の有無、糖尿病などの持病
- 矯正装置や入れ歯、インプラントの有無
- ご自宅でのケアがどこまで届いているか
歯石が付きやすい方は2〜3か月ごと、状態が安定している方は半年ごと、といった具合に幅があります。「短い間隔をすすめられたら不安になる」という方もいらっしゃいますが、これは営業ではなく、その方のお口の条件から出た判断です。理由もあわせてご説明します。
矯正中の方こそ、クリーニングを
矯正装置が付いていると、歯ブラシが装置に当たって歯の面に届きにくくなります。ブラケットの周りやワイヤーの下は、どれだけ丁寧に磨いても汚れが残りやすい場所です。せっかく歯並びが整っても、装置を外したら白い脱灰の跡が残っていた、ということは避けたいところです。
当院では、矯正治療中の方に毎月のプロフェッショナルクリーニングを行っています。調整のたびに、装置の周りを専用の器具で清掃します。一般歯科を併設しているため、万一むし歯が見つかっても同じ院内で対応できます。矯正の通院と歯科の通院を分ける必要がありません。
費用と医療費控除
歯周病の検査や歯石の除去は、治療の一環として保険診療の範囲で行える場合がほとんどです。より踏み込んだ自費のクリーニングをご希望の場合は【要確認:自費クリーニング料金】をご案内します。どちらになるかは、お口の状態を確認したうえで事前にお伝えします。
医療費控除は、その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費が対象です。治療のために支払った歯科の費用は対象となりますが、審美目的のもの(ホワイトニングなど)は対象外とされています。ご家族分を合算して申告できますので、お子さまの治療費や通院の交通費も含めて整理しておくとよいと思います。最終的な判断は所轄の税務署が行います。
年内のクリーニング、まだ間に合います
最後に歯科に行ったのがいつか思い出せない方も、どうぞそのままお越しください。
まずは今の状態を確認するところから始めます。
よくあるご質問
Q. クリーニングは痛いですか?
歯ぐきに炎症があるときや、歯周ポケットの深い部分を触るときには、しみたり痛みを感じたりすることがあります。必要に応じて麻酔を使うこともできますので、我慢せずにお伝えください。炎症が落ち着いてくると、同じ処置でも痛みは軽くなっていきます。
Q. どのくらい時間がかかりますか?
お口の状態によりますが、検査を含めて1回30分から60分程度が目安です。歯石の量が多い場合は、数回に分けて行います。一度にすべてを取ろうとすると歯ぐきへの負担が大きくなるためです。
Q. 何年も歯医者に行っていません。怒られませんか?
怒りません。10年ぶりという方も珍しくありませんし、来ていただいたこと自体が前進です。いきなりすべてを治そうとせず、優先順位を付けて、通える範囲の計画を一緒に立てます。
Q. 歯が白くなりますか?
コーヒーやお茶、タバコによる着色を落とすことで、本来の歯の色に近づきます。ただし、歯そのものの色を明るくするのはホワイトニングという別の処置になります。クリーニングでどこまで変わるかは、着色の種類によって差があります。
Q. 予約はどのくらい先まで埋まっていますか?
時期によって変動します。11月後半から12月にかけては混み合いやすいため、年内をご希望の場合は早めにお問い合わせください。WEB予約とLINEからもお受けしています。
木原歯科矯正歯科久留米
〒839-0862 福岡県久留米市野中町1191[ Googleマップで見る ]
TEL:0942-36-0694
診療時間:月〜土 9:30〜13:00、14:30〜18:30/ 休診日:日曜・祝日
アクセス:JR久大本線「南久留米駅」より徒歩6分・駐車場完備
久留米市のほか、小郡市・筑後市・八女市・柳川市・うきは市・大刀洗町からもお越しいただいています。