皆さま、こんにちは。
いよいよ今年も残すところあと僅かとなりましたね。
今回は木原歯科矯正歯科久留米でおこなっているボトックス治療についてお伝えしていきます。
巷でよく聞く「ボトックス治療」というワードですが、「ボトックス」というのは製品名で正式には「ボツリヌス療法」といいます。
<ボツリヌス療法とは>
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌がつくるボツリヌストキシンという毒素を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには神経から筋肉への伝達を抑制する働きがあり、以下の3つが主要な働きとして挙げられます。
①筋肉の緊張を緩める
②分泌腺からの分泌を抑える
③疼痛を和らげる
ボツリヌストキシンの作用は徐々に薄れるため、効果は数ヶ月程度で徐々に弱まりますが、複数回治療を受けることで効果の持続期間は長くなるといわれています。
<歯科でおこなうボツリヌス療法の目的>
美容皮膚科等でも行われているボツリヌス療法ですが、歯科では
・食いしばりの症状(咬筋肥大)
・唇の閉じづらい症状(口唇閉鎖不全)
・ガミースマイル
等の改善の治療のためにボツリヌス療法を行います。
ボツリヌス療法の効果は術後数日〜1ヶ月前後でわかり始め、その後数ヶ月持続します。
<治療の流れ>
- 噛み合わせやお口の状態の確認
- 施術箇所の消毒
- 表面麻酔(注射の際の痛みを軽減できるよう10〜15分ほど待ちます)
- 該当箇所へのボトックス注射(施術時間は約10分程度)
<術後の注意点>
・激しい運動をしない
・過度の飲酒をしない
・湯船に浸からない(シャワーは可)
・注射部位のマッサージやエステは行わない
<術後の違和感や副作用についての注意点>
・お煎餅や硬いパンなどを咬むときにアゴに疲労感を覚えたり、咬むのに時間がかかることがありますが、これは一時的なものですのでご安心ください。
・咬筋にボトックス治療を行う場合、筋肉の強張りが緩和されるため、人によっては顔が緩んで見えることがある(痩せ型の方や高齢者の方など)
▶︎次回は、ボツリヌス療法のメリット・デメリットについてお伝えしていきます。