コラム

歯科医師が解説!フッ素入り歯磨き粉の選び方と効果的な使い方

毎日使う歯磨き粉は、オーラルケアにおいて重要な役割を担っています。しかし、多くの種類が販売されているため、自分に合った歯磨き粉を選ぶのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、フッ素入り歯磨き粉について詳しく解説します。記事を読んだ後には、フッ素の種類や効果、選び方、使い方を理解し、虫歯予防に効果的な歯磨き粉を選ぶことができるでしょう。

1. フッ素とは?

フッ素は、ハロゲン元素の一種で、虫歯予防に効果的な成分として知られています。フッ素には、以下の3つの効果があります。

  • 再石灰化促進: 歯の表面のエナメル質は、酸によって溶け出すことがあります。フッ素は、溶け出したエナメル質の再石灰化を促進し、歯質を強化します。
  • 脱灰抑制: 酸によって歯のエナメル質が溶け出すのを抑制します。
  • プラーク抑制: 虫歯の原因となるプラークの形成を抑制します。
2. フッ素の種類

フッ素には、様々な種類があります。代表的なものは以下の通りです。

  • フッ化ナトリウム: 最も一般的なフッ素で、安全性と効果のバランスが良く、子供用歯磨き粉によく使用されます。
  • フッ化第二鉄: フッ化ナトリウムよりも再石灰化促進効果が高いと言われています。
  • フッ化錫: 知覚過敏を抑える効果があると言われています。
  • オラフルール: 比較的新しいフッ素で、フッ化ナトリウムよりも効果が持続すると言われています。
3. フッ素入り歯磨き粉の選び方

フッ素入り歯磨き粉を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • フッ素濃度: フッ素濃度が高いほど効果が高くなりますが、知覚過敏などの副作用が出やすくなります。大人用は1000ppm~1500ppm、子供用は500ppm~950ppmが目安です。
  • フッ素の種類: 自分のニーズに合ったフッ素の種類を選びましょう。
  • 研磨剤: 研磨剤の種類や量によっては、歯を傷つけてしまうことがあります。
  • : 毎日使うものなので、自分の好みに合った味を選びましょう。
4. フッ素入り歯磨き粉の使い方

フッ素入り歯磨き粉は、以下の点に注意して使いましょう。

  • 適量を使う: 歯ブラシに米粒大の量を目安に使いましょう。
  • しっかりと磨く: 2分程度、歯の隅々までしっかりと磨きましょう。
  • すすぎすぎない: フッ素が完全に洗い流されてしまうと効果が薄れてしまうので、軽くすすぐ程度にしましょう。
  • 6歳未満の子供: 6歳未満の子供の場合は、フッ素濃度が低い子供用歯磨き粉を使用し、大人のようにしっかりとすすぎましょう。
5. まとめ

フッ素入り歯磨き粉は、虫歯予防に効果的なアイテムです。フッ素の種類や効果、選び方、使い方を理解し、自分に合った歯磨き粉を選んで、毎日の歯磨きをしっかりと行いましょう。

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